Viasatの隠れた防衛部門の価値:Carronadeが提唱する戦略的スピンオフ
ビジネス 11 days ago
Elliott Managementと関係を持つヘッジファンド、Carronade Capitalは、Viasatに対し防衛・先端技術部門(DAT)をスピンオフまたはIPOで分離するよう求めました。このアクティビスト投資家は、Viasatの株価低迷(3年間で50%以上下落)の原因を市場の誤解にあると指摘。投資家がブロードバンド部門の衰退に注目する一方、DATの堅調な成長(EBITDAマージン28%)を見落としていると主張します。この「隠れた宝石」部門は、ドローンシステム、次世代暗号化、端末直結型衛星接続など先端防衛技術を専門としています。
Starlinkの破壊的評価にもかかわらず、CarronadeはViasatの機内通信(IFC)事業が長期航空契約と高い切り替えコストにより安泰だと分析。4,120機の現行契約と1,600機のバックログを抱え、IFC収益は年率22%で成長中。一方、軍民両用技術を特徴とするDATの12億2千万ドル収益は、Viasatの従来事業へのネガティブな市場心理に埋もれています。同業他社比較では、DAT単体ならより高い評価を得られると試算。
低マージンのブロードバンドから高成長分野への戦略転換を図るViasatの方針は、Carronadeの主張と一致。同社は、スマートフォン衛星接続など新興市場におけるDATの可能性を強調。Viasatの技術は全球IoT接続を可能にすると指摘します。Carronadeは、衛星業界の逆風に隠れた「次世代防衛」資産の真の価値を投資家が適正に評価できるよう、部門分離が必要だと主張しています。