オーストラリアのゲーム産業、税制優遇と世界的評価で急成長
ビジネス 10 days ago
オーストラリアのビデオゲーム産業は、連邦政府の税制優遇や州レベルの助成金を原動力に、かつてない成長を遂げている。「デジタルゲーム税額控除(DGTO)」により開発者は30%の還付を受けられ、カナダなどの国際的な拠点と競争可能に。これにより2021年以降雇用はほぼ倍増し、2023-24年度の収益は85%増の3億3910万ドルに達した。
クイーンズランド州やビクトリア州などは追加優遇策で成長を後押し、ブリスベン拠点のゲームロフト(従業員217人に拡大)などのスタジオ誘致に成功。『カーメン・サンディエゴ』の復活など、オーストラリアの創造性が光る作品も登場。独立系スタジオもクイーンズランド州に移転するなど、財政支援を求めて活況を呈している。
ゲームのバグを巡る批判などの課題はあるものの、産業の勢いは止まらない。専門家は、熟練労働力と優遇政策を求める国際スタジオの進出により成長が継続すると予測。エンターテインメントと経済発展の両面で重要性を増している。