ブラジル議員、全面恩赦には反対だが軽減刑罰の議論には開放的な姿勢
政治 6 days ago
ブラジル下院議長ウーゴ・モッタは、ボルソナロ派が要求する「無条件の全面恩赦」に対する政治的支持はないと表明。1月8日の反民主主義暴動に関与した者たちへの包括的な赦免を拒否する一方、周辺的参加者に対する過重刑罰への懸念を認め、事例ごとの刑罰軽減審査を提案した。最高裁データによれば、1,400人以上が逮捕され、141人が未だ収監、44人が自宅軟禁中だ。
モッタは量刑の公平性を図る代替法案を推進し、超党派的な妥協の可能性に言及。またエドゥアルド・ボルソナロ氏の米国からの帰国拒否を「国益を損なう」と批判した。一方、ルラ大統領と最高裁判事を標的とした未遂クーデター計画(緑黄色短剣作戦)の発覚が恩赦論議に緊張をもたらしている。
同議員は「個人の思惑がブラジルの安定を損なってはならない」と強調し、ルラ政権や最高裁との刑罰改革協議の可能性を示唆。しかし野党勢力は恩赦を最優先課題として推進し続けており、立法府での対立が継続する見込みだ。