ハダッド財務相、極右の圧力で米財務省との会談が中止と主張
政治 9 days ago
ブラジルのフェルナンド・ハダッド財務相は、極右勢力の反対運動により、米財務省のスコット・ベッセント長官との重要会談が急遽中止されたことを明らかにした。水曜日に予定されていたこの会談では、トランプ政権がブラジル輸出品に課した50%の関税問題が話し合われる予定だった。ハダッド氏は、エドゥアルド・ボルソナロ氏らが両国間の外交努力を積極的に阻んでいることを非難した。
ハダッド氏は、会談中止が政治的動機によるものだと指摘し、ベッセント長官が以前ブラジル最高裁を批判する発信をしていたことを挙げた。また、サンパウロ州のタルシージョ・デ・フレイタス知事がルラ大統領にトランプ氏と直接電話するよう提案したことについて、外交的準備なしでは「幼稚」だと一蹴。閣僚レベルでの交渉には相互利益を確保するための慎重な準備が必要だと強調した。
関税問題への対応として、ブラジル政府は金融措置、税制調整、政府調達政策を含む緊急対策を準備中。ハダッド氏は米国の貿易制限の標的となっている国内産業を保護する必要性を訴えたが、会談中止により解決への道筋はより複雑化している。