仮想通貨取引所Bullish、NYSE上場初日に143%急騰
ビジネス 7 days ago
元NYSE社長トム・ファーリー率いる仮想通貨取引所Bullishは、ニューヨーク証券取引所で驚異的なデビューを果たした。初値は90ドルと、IPO価格37ドルから143%上昇。同社は11億ドルの資金調達に成功し、当初予想を大幅に上回る評価額(取引開始前時点で約56億ドル)を達成した。終値ベースでは時価総額102億5,000万ドルに達し、機関投資家の仮想通貨への強い関心が反映された。ファーリーは「小売から機関への移行が進む業界の転換点」と強調した。
ケイマン諸島に本拠を置く同社(コインデスクも所有)は、2021年の創業以来1兆2,500億ドル以上の取引高を処理。規制緩和の追い風を受ける業界動向に乗り、CircleやeToroに続く仮想通貨関連企業の上場ラッシュを牽引している。分散型金融と中央集権型セキュリティを融合したハイブリッドモデルが機関投資家から支持されている。
これはBullishにとって2度目の上場挑戦であり、仮想通貨市場の変動性と収益性の高さを浮き彫りにした。ピーター・ティールの支援を受け、高頻度取引に注力する同社は、機関向け仮想通貨サービスのリーダーとしての地位確立を目指す。BitGoやGeminiなど他の企業も米国上場を準備中で、市場全体の自信の高まりを示している。