Gemini、暗号資産市場での地位強化に向けナスダック上場を目指す
暗号資産 5 days ago
キャメロンとタイラー・ウィンクルボス兄弟が共同設立したGeminiが、ティッカーシンボル「GEMI」でナスダックへの新規上場(IPO)を正式申請。2025年前半に2億8250万ドルの純損失を計上しているものの、同申請は伝統的な金融市場への統合を推進する同社の姿勢を浮き彫りにしている。顧客資産180億ドル・ユーザー数1460万人を抱えるGeminiは、IPOによる調達資金を債務返済と経営安定化に充てる計画。
同取引所はSEC(米証券取引委員会)やCFTC(米商品先物取引委員会)との過去の係争を含む規制上の課題に直面しているが、タイラー・ウィンクルボスCEOはこのIPOを「暗号資産普及における重要な節目」と位置付け。CircleやBullishなど他の暗号資産企業が公開市場に参入する動きに続くもので、機関投資家の需要増を反映している。コンプライアンスとセキュリティを重視するGeminiは、変化するデジタル資産領域における主要プレイヤーとしての地位を確立しつつある。
Geminiの大株主であるウィンクルボス兄弟は、IPOが「持続可能な金融の未来構築に寄与する」と強調。暗号資産業界が変動性と規制の波を乗り越える中、Geminiのナスダック上場は、公開市場参入を目指す他社の先例となる可能性がある。その結果は投資家心理を形成し、暗号資産と伝統的金融のさらなる融合を促すかもしれない。