ブラジル最高裁、ボルソナロ氏のクーデター裁判日程を設定
政治 6 days ago
ブラジル連邦最高裁判所(STF)は、選挙後のクーデター計画への関与が疑われるジャイール・ボルソナロ前大統領と共犯7名の裁判準備を進めている。アレシャンドレ・モラエス判事はSTF長官のクリスティアーノ・ザニン氏に対し、司法の効率性を強調しながら正式に審理日程の設定を要請した。軍人や民間人を含む被告らは、2022年選挙結果の覆しとルラ大統領の就任阻止を謀ったとされている。
起訴内容には、選挙の正当性を否定するための偽情報キャンペーンや憲法違反の措置を含む組織的な計画が詳細に記されている。ボルソナロ氏と共被告らは無罪を主張する最終弁論書を提出済みだ。9月開始予定の裁判はSTF第一法廷で行われ、検察と弁護団が主張を述べた後、判事団が評議する。
有罪判決の場合、被告らは重大な法的結果に直面する可能性があるが、控訴も予想される。この裁判は、有力者が選挙干渉を行ったとされる場合の司法の責任追及能力を試す、ブラジル民主主義史の転換点となる。