AI搭載補聴メガネが会話の明瞭性を向上
ヘルスケア 8 days ago
スコットランドの研究者たちが、AI搭載スマートグラスによる画期的な補聴支援技術を開発中です。このデバイスには内蔵カメラが搭載されており、会話を記録すると同時に視覚的手がかりから主要話者を識別します。音声はクラウドサーバーに送信され、AIが声を分離して背景雑音を除去。処理されたクリアな音声がほぼ瞬時に装着者の補聴器に届けられます。
ハリオットワット大学主導のこのプロジェクトは、従来の補聴器が抱える「声の重なり」や「環境音」といった課題の解決を目指しています。マティニ・セラトゥライ教授は「このメガネは補聴器の『超能力』のようなもの」と説明し、騒がしい環境でも特定の話者に集中できると述べています。研究チームはエディンバラ、ネイピア、スターリングの各大学と連携し技術を改良中です。
2026年までにプロトタイプ完成を目指す研究者たちは、製造業者と協力してコスト削減とアクセシビリティ向上に取り組んでいます。英国では120万人以上の成人が難聴に悩んでおり、このイノベーションが生活の質を大幅に向上させる可能性があります。AIとクラウドコンピューティング、ウェアラブル技術を融合したこのメガネは、支援技術における大きな飛躍となるでしょう。