リーナス・トーバルズ、Linuxカーネル論争でRISC-Vパッチを「ゴミ」と激怒
テクノロジー 9 days ago
リーナス・トーバルズは、次期Linux 6.17カーネルリリース向けのRISC-Vパッチを拒否し、再びLinuxコミュニティで論争を巻き起こした。提出が遅れたパッチにはトーバルズが「ゴミ」と呼ぶコードが含まれており、特に分かりにくいヘルパー関数やRISC-Vの範囲外の無関係な変更を批判。率直なフィードバックで知られるトーバルズは、明確で保守可能なコードと適時の提出の重要性を強調した。
RISC-Vメンテナーのパーマー・ダビットは迅速に批判に応じ、提出の遅れを謝罪し今後のパッチ改善を誓約。トーバルズは、次回リリースサイクルに向けて早期に提出され品質基準を満たせば再検討すると合意。この出来事は、Linuxの膨大なコードベースを維持しつつ高水準を保つ継続的な課題を浮き彫りにした。
Linuxカーネル開発プロセスはコード品質と提出タイミングをめぐる論争が頻発するが、今回の衝突もbcachefsファイルシステム拒否など過去の論争に続くもの。摩擦があるものの、こうした厳格なレビュープロセスがLinuxの安定性と信頼性を支え、オープンソース技術の要であり続けることを保証している。